悪い癖が出る前に
こんにちは、柑橘類です。
「物語」ができたみたいなので、載せておきます。
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ほんのり青く
体の向こう側の景色を見せる透明人間
冬の空の下側の色をした輪郭
ラッパ担当の透明人間
どこまでも続く広い地面には
太く大きい１本の柱が立っている
無機質な灰色の柱からは
無機質な枝がいくつも生えている
柱や枝は触れるとじんわり暖かい
どこまで伸びているのかわからないその柱の根元が
透明人間の演奏場所
強い風がどこかの枝にかけられたいくつものブランコを揺らすと
柱の陰からもうひとりの透明人間が姿を現した
ほんのり白く
体の向こう側の景色を見せる透明人間
雪の色をした輪郭
横笛担当の透明人間
横笛担当はラッパ担当の顔を見た途端
横笛の音色を走らせた
横笛の音色は小走りに駆け回り
ラッパの音色は横笛のうしろを大股で追いかける
とうとうラッパの音色は追いつけず
横笛担当は呆れて帰っていった
ラッパ担当は横笛の音色を見失い
とぼとぼ家に帰った
誰かが失くした
かたっぽの靴
ラッパ担当の宝物
使い方は誰も知らない
家にそっと置かれている
宝物の靴の中に身を潜める
見知らぬもふもふ
両手でそっと取り出してみると
しっぽで顔を隠そうと
もぞもぞ動き回った
ラッパ担当がそっとりんごを差し出すと
もふもふはあっという間にりんごを平らげた
もふもふを連れて
柱のブランコにやってきたラッパ担当
ブランコに座りラッパを吹く
膝の上にいたもふもふが肩の上を歩き回ると
ラッパの音色はくすぐったそうに大きく転げ回った
どこからか横笛の音色が聞こえてくる
柱の陰には
たくさんのりんごと横笛担当
そよ風がふたつの音色をのせて
ブランコを揺らした
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へんてこな世界です。
アニメーションの方が、表現しやすそう。
難しいね。
物語の世界をかくには、その世界の説明が必要になっちゃう。
そういうのって、なるべく省きたいんだけど。
気を抜くと、説明だらけになっちまうからね。
今日は久し振りに。
Switchで遊べそうです。
いえーい、動くぜ！
